マヌカハニーと普通の蜂蜜との違いを知りたい人向けです。

マヌカハニーはテレビでも取り上げられることが増え、普通のハチミツと違いがあるということはご存知の方は多いと思います。
例えば、高い抗菌力があるから良さそうというイメージを持たれていますよね。
ただ、具体的に何が違うのかがよく分からない方も多いと思います。
そこで、今回は「【普通の蜂蜜との違いはコレ!】マヌカハニーとの3つの違いとは」をご紹介します。
マヌカハニーと普通の蜂蜜との違い


マヌカハニーと普通の蜂蜜との違いは、以下のとおりです。
- 1.単一花蜜と百科蜜
- 2.抗菌活性のある成分
- 3.価格の違い
1.単一花蜜と百科蜜
普通のはちみつは百花蜜とも呼ばれ、数種類の蜜が集められていることが一般的。基本的に1年の間で何かしらの蜜が採蜜することができます。
一方、マヌカハニーのマヌカは、ニュージーランドで12月頃に咲く白い花。その花から蜂が集めた蜜です。
採蜜できる時期や期間が限られており、1年のうちで4~6週間ほどしかありません。それだけ量が限定されることになります。
さらに、マヌカハニーと呼ぶためにはマヌカ花粉の含有量が大部分を占める必要があり、蜜源の多くは山奥の人が歩いてはいけないような場所にあります。
そのため、一部の蜜源にはヘリコプターで採取することがあるくらいです。それだけ量が取りにくく、採蜜するのも手間がかかっています。
2.抗菌活性のある成分
マヌカハニーと普通のハチミツとの一番の特徴な違いは特別な成分が含まれているかどうかです。
その成分は、抗菌作用の成分であるMGO(メチルグリオキサール)です。
普通のハチミツにも過酸化水素という難しい名前の成分にも抗菌作用もありますが、さらに加えてマヌカハニーにはMGOが含まれています。
- 普通のハチミツ:過酸化水素水
- マヌカハニー:過酸化水素水+MGO(メチルグリオキサール)
つまり、マヌカハニーには普通のハチミツに備わっている抗菌作用に加えて、MGOが加わっていることになりますね。
さらに、もともとメチルグリオキサールはマヌカの花蜜にあるわけではなく、ジヒドロキシアセトンという成分から長い時間をかけてMGOに変換されます。
多くのメーカーではマヌカハニーを採蜜したあとも長期保存し、半年~2年かけて熟成(MGOへの変換)して出荷されています。
そのため、MGO成分の含有量が多くなればなるほど時間もかかることで、普通のはちみつのように採蜜してすぐ出荷するわけにはいかないのです。
3.価格の違い
マヌカハニーと普通のはちみつでは、価格が全くと違うと言ってもいいほど。
例えば、一般的なマヌカハニーの価格は下記のとおりです。
なかには1個1万円以上もするものも。普通の蜂蜜と価格がまったく違うと言ってもいいほど、高いですよね。
では、なぜマヌカハニーの価格が高いのでしょうか。次に、その理由をご紹介します。
マヌカハニーの価格が高い理由は?


結論をから言えば、「流通量が価格に大きく影響している」と言えます。
マヌカハニーの価格が普通の蜂蜜と比べて価格が高いのは、主に下記の3点です。
- 蜜源管理に必要がかかる
- 採蜜できる期間が短い
- 温度管理にコストがかかる
このマヌカハニーの効果は日本に限らず、世界中で知られているようになっていて、中国、アメリカ、イギリスなどにも輸出されています。
そのため、日本への流通量が多くとれないため、需要と供給のバランスで価格が高くなっているのも価格が高くなる大きな理由でしょう。
さらに、
マヌカハニーをニュージーランドから日本へ輸入をするには航空便か船便を使用しますが、船便のほうが時間がかかりますがコストを抑えられます。
但し、船便だと日本へ輸送する時に最も温度が高くなる赤道付近を通過するので、特別に温度管理された輸送方法が必要なのでコストが高くなるのも理由のひとつです。
マヌカハニーと普通の蜂蜜のよくある質問


マヌカハニーと普通のはちみつとの違いで、よくある質問について回答しています。
- Q1.食べ方は同じ?
- Q2.国産はあるの?
- Q3.どこで買えるの?
Q1.普通のはちみつと食べ方は同じ?
マヌカハニーもはちみつなので食べ方に決まりはありません。ただ、普通のはちみつはパンなどに塗って食べることが多いと思いますが、マヌカハニーは目的によって食べ方が違います。
例えば、風味を楽しむためや味が苦手な人はパンなどに塗っても構いませんが、抗菌作用を期待しているのであれば、そのまま食べるほうがおすすめです。
基本的な食べ方は空腹時に少量(小さいスプーン1杯)を毎日食べるほうがいいでしょう。


Q2.国産はあるの?
マヌカハニーはニュージーランドだけしか採蜜されないと思われがちですが、実はオーストラリアの東海岸付近でもマヌカの木があります。
そのため、現在、ニュージーランドとオーストラリアでマヌカハニーの商標を巡って争いが起こっています。
例えば、シャンパーニュ地方で作られたスパークリングワインのみがシャンパンと名乗れるように、マヌカハニーの名称を保護しようとしています。
まだ決着していませんが、マヌカハニーと名乗れるかどうかで価格が大きく変わるので、どちらの国にとっても大きな問題になっています。
もちろん、日本の国産マヌカハニーはありません。そのため、日本で市販されているマヌカハニーはニュージーランドからの輸入に頼っています。


Q3.どこで買えるの?
普通のハチミツではあれば近くのスーパーなどに置いていますが、変わったハチミツなどは百貨店に入っている専門店で購入することになるでしょう。
特に、マヌカハニーは普通のスーパーに置いていることは少なく、はちみつ専門店や外国産の食品を扱うスーパー、通販が一般的です。


まとめ
今回のコラムでは、「【マヌカハニーと普通の蜂蜜の違いはコレ!】成分や価格を徹底比較」をご紹介しました。
マヌカハニーが普通のハチミツとの違いは「採蜜できる時期や期間が限定されている」「特別な成分がある」「輸送コストが高い」の3つでした。
ただ、最近はメーカーやブランド同士の競争も激しくなっているので、タイミングによっては相場よりも安くマヌカハニーが買えることもあります。
せっかく普通のハチミツよりも値段が高いマヌカハニーを選ぶのであれば、正しい知識を知っておくことが大切ですね。



