マヌカハニーのUMFやMGOとMGSの意味や違いを知りたい人向けです。




マヌカハニーを選ぶ上で何を基準に選んでいますか?
実は、価格以外にもブランドが信頼できるか気になる人もいるでしょう。その際に参考になるのが、「抗菌活性レベルを示す指標」です。
ただ、ブランドによって抗菌活性レベルを示す数値の表示方法が違うので、選ぶ時に迷ってしまいがち。
マヌカハニーの抗菌力を示す指標に違いはあるのでしょうか?
そこで、今回は「【UMF MGO MGSの違い】数値がマヌカハニー選びに重要な理由とは」をご紹介します。
マヌカハニー UMF MGO MGSの意味
ニュージーランド政府が認定している抗菌活性レベルを示す三大指標は、以下のとおりです。
1.UMF:消毒液の抗菌力との比較


マヌカハニーの容器にUMF5+、10+、20+、25+などの記載があるものが、UMF表記です。
UMFは、Unique Manuka Factor(ユニーク・マヌカ・ファクター)との略で、UMF数値は消毒薬のフェノール液との抗菌力を比較したものです。
例えば、UMF5+は5%のフェノール消毒薬と同等の抗菌力があるとされています。家庭で使用される消毒液は5%と言われているので、UMF5+と同等レベルとされています。
実は、別の基準であるMGOが発見される前まではマヌカハニーに抗菌活性があることは分かっていましたが、どの成分によるかが分かりませんでした。
そのため、ワイカト大学のモラン教授がUMFと呼ばれる消毒液(フェノール液)と比較した基準を定め、その基準をもとに抗菌活性レベルを示していました。
UMF指標に歴史があり、輸出する際の基準として多くのメーカーに使用されている基準で、UMFHA(ニュージーランドのマヌカ協会)が厳しい検査基準と監査を実施しているため、信頼性が高いとされています。





2.MGO:抗菌活性の成分MGO量


マヌカハニーの容器ボトルにMGO263+などの記載されているのがMGO指標です。
このMGOは、抗菌活性の主成分である食物メチルグリオキサルの含有量が表示されています。
例えば、MGO263+のマヌカハニーには1Kg中に263mgが含まれていることになります。
なぜかマヌカハニーには抗菌活性があることが分かっていましたが、何が影響しているのかわからずUMFで表していました。
その後、MGOが主成分であることが分かり、MGO量を測定することが抗菌力を示す重要な指標となりました。成分名のMGを表記されていることもあります。





3.MGS:モラン教授が提唱した指標


マヌカハニーの容器ボトルにMGS12+などの記載されているのがMGS指標です。
このMGSは2019年にマヌカハニーを世間に広めたモラン教授が提唱した指標です。
MGSは、Molan Gold Standard(モラン・ゴールド・スタンダード)との略で、今までのUMFでは検査結果のバラつきが出ていることを懸念して、新しい検査法で指標を立ち上げたとされています。
ただ、UMFとMGSの数値としてはほぼ変わらないため、同じ数値ととらえられることが多いようです。





マヌカハニー UMF MGO MGSの比較
UMFとMGOとMGSを簡単にまとめると、以下のようになります。あくまでも個人的な意見です。
- UMF:第三者機関が認定し信頼があるが、検査結果のバラツキがあるとされている。
- MGO:第三者機関が認定していないが、MGO量を直接測定するため数値に信頼性がある。
- MGS:UMFよりも精度が高いとされるが、採用しているブランドが限定されている。
さらに、マヌカハニーのUMFとMGOとMGSには、それぞれ相関があるとされています。相関表は、以下のとおりです。
UMF | MGO | MGS |
---|---|---|
5+ >= | 83mg/kg | 5+ |
10+ >= | 263mg/kg | 10+ |
15+ >= | 514mg/kg | 16+ |
16+ >= | 573mg/kg | – |
18+ >= | 696mg/kg | 18+ |
20+ >= | 829mg/kg | 20+ |
25+ >= | 1,200mg/kg | 25+ |
28+ >= | 1,449mg/kg | ー |
結局、UMF MGO MGSはどれがいいの?
結論としては、マヌカハニーの効果を期待するなら、UMF・MGO・MGSのどれかが表示されているものを選ぶというのが基本です。
それぞれ3つの指標は意味が異なるので、どれがいいというはことはありません。最近は、UMF&MGO、MGS&MGOのように両方併記されているブランドも増えてきました。
例えば、マヌカヘルス マヌカハニーは以前はMGOのみの表示でしたが、リニュール後はUMFとMGOの両方を併記するようになりました。右がリニューアル前、左が後になります。


このようにマヌカハニーの信頼性とMGO量を考えるのであれば、両方併記されているブランドを選ぶのも方法のひとつです。
UMF MGO MGS以外の指標
実は、ニュージーランド国内では指標の規制は受けないため、UMF・MGO・MGS以外の表記がされていることがあります。それらの代表例が、以下の3つです。
1.TA:蜂蜜の抗菌トータル力
TAとは、Total Activity(トータルアクティビティ)の略。マヌカハニー独特の抗菌成分以外に、普通のハチミツが持つ抗菌成分を合計の数値として表しています。
そのため、数字としてはMGOと比較すると大きくなるため、ひと昔のマヌカハニーにも表記されていましたが、現在、TA+表記は禁止されていています。
オーストラリアでは規制されていないため、抗菌活性を持つ「ジャラハニー」などにはTA+といった表記が使用されています。
2.NPA:非過酸化水素の全般の力
NPAとは、Non-Peroxide Activityの略です。これはMGOなどの非過酸化水素の全般を意味しています。こちらも表記は禁止されていますね。
こちらも、ほぼUMFと同じ指標とされていますが、数値が多くなる傾向があります。
3.MANUKA:企業オリジナルの指標
MANUKAとは、企業がオリジナルで表示している指標です。MANUKA15+のように記載されています。
UMFように第三者機関ではないですが、協会に加盟していないので費用を抑えることできます。
そのため、UMFHAに加盟していない企業が独自につけている指標がいくつかあります。
マヌカハニーのUMF MGO MGS違いまとめ
今回のコラムでは「【UMF MGO MGSの違い】数値がマヌカハニー選びに重要な理由とは」をご紹介しました。
ニュージーランド政府が輸出の際に規定しているマヌカハニー抗菌活性レベルを表す指標としての数値は「UMF・MGO・MGS」の3つです。
ただし、ニュージーランド国内では企業オリジナルの指標が表示されていることがあります。
現在、TAやNPAは現在は使用されていないので見かけることは少なくなったかもしれません。オーストラリアのジャラハニーなどではTA+などが現在も使われています。
マヌカハニーの数値でよく見かけるUMFとMGOとMGSには相関関係があり、どちらの数値も表記しているブランドが増えてきています。

