マヌカハニーに偽物はあるのかな。本物と見分け方があれば知りたい
マヌカハニーの販売店を紹介しているNZ在住歴7年のみつきです。
実は、海外ではマヌカハニーの偽物が摘発されてニュースにもなった実例があります。そうなると、偽物なんて買いたくないですよね。
そこで、今回のコラムではマヌカハニーの偽物の実例と本物との見分け方を紹介します。
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ニュージーランド在住歴7年みつき
プロフィール
当サイトでは、マヌカハニーや巣蜜の最新情報をお伝えしています。
NZでマヌカハニーに出会い、30以上のブランドや10以上のNZにあるマヌカハニー専門店を訪れました。
実際にマヌカハニーを販売した経験をもとに、選び方や食べ方を紹介します。
マヌカハニーの偽物とは?
実は、本物の生産量は年間で約1,700トンですが、世界で出回っている流通量は年間で約10,000トンと言われてます。
ニュージーランドから輸入したマヌカハニーを到着後、自国内でボトリング(詰める作業)をする際に偽物へ加工しています。
但し、日本ではマヌカハニーの偽物が見つかったという報告はありません。
では、マヌカハニーの偽物にはどのようなものがあるのでしょうか。多くは下記の3つの方法があります。
- マヌカ以外の花蜜を混ぜている
- 添加物を混在させている
- 加熱してMGO量を増やしている
マヌカ以外の花蜜を混ぜている
1つめは、マルチフローラルと名称を使わずに、純粋なマヌカハニーとして販売していることです。
ニュージーランドでは、マヌカハニーを輸出する際には大きく2つに分類するように決められています。
それは、「モノフローラルマヌカハニー」と「マルチフローラルマヌカハニー」の2つ。
前者はマヌカ花蜜のみ、後者はマヌカ花蜜以外のものが混ざったものです。
これをマルチフローラルとして販売するのは問題ありませんが、純粋なマヌカハニーとして販売すると偽物にあたります。
添加物を混在させているもの
2つ目は、蜂蜜以外の添加物を入れるているものです。
実際に、ニュージーランドのマヌカハニーに添加物を入れて販売した会社に対して多額の罰則金が課せられました。
下のマヌカハニーは偽物として摘発されたものです。
オークランドのある会社が、製造販売しているマヌカハニーに密かに添加物質を混入していたことがわかった。
ニュージーランドの最重要ブランドの一つとして、第一次産業省は、マヌカハニーの製造基準に厳しい規定を課している。
Evergreen Life社は、自社のマヌカハニーに人工的な物質を加えたと認めた。同社のマネージャであるジェイソン・リーは、成分を偽りマヌカハニーを販売したとされ、有罪判決を受けた。Evergreen Life社は、最大ではNZ$1ミリオンドルを超える罰金が、リーには5年の懲役刑かNZ$10万ドルの罰金が課せられる。
すべてのマヌカハニーは、第一次産業省が認定する研究所でテストされ、基準をクリアする必要がある。
この会社は人工的な物質を加えて抗菌力を増やして偽装していました。
今回、この違反で罰則金(日本円で約8,000万円)が命じられました。さらに、販売されていたアメリカでは偽物を販売したとして消費者から訴訟を起こされています。
アメリカのカリフォルニア州でTrader Joe’sというグロサリー・ストアチェーンがマヌカハニーを購入した3人から訴訟を起こされました。
商品にはマヌカハニー100%純粋と表示されていましたが、含有量を測定してみると最大で約62.6%しか含まれていなかった。
その他にも、香港の会社ではマヌカハニーに砂糖水(シロップ)を混ぜてリコールになったケースもあります。
加熱してMGO量を増やしている
最後は、マヌカハニーに必要以上の過熱を加えているものです。
一般的には製造過程でどうしても加熱が必要になるため、ある一定レベル(国際基準:HMF含有量が40㎎/㎏以下)であれば問題はありません。
ただ、加熱することで意図的にMGO量を増やすことができますが、過度な熱を加えると蜂蜜本来の成分が壊れることになります。
では、マヌカハニーの偽物と本物の見分けることはできるのでしょうか。
マヌカハニーの偽物と本物の見分け方
結論としては、マヌカハニーの偽物と本物の見分けるにはブランドを信用して選ぶしかありません。
理由は、マヌカハニーが偽物か本物かを見た目や味で判断するのは困難だからです。
もし、偽物と本物を見分けるなら、専門の検査機関に依頼してDNA鑑定やMGO量を実際に測定することが必要になります。
もちろん、そういうわけにはいかないので、実際にはマヌカハニーを購入する前に偽物を選ばないようにすることがポイントです。
マヌカハニーの偽物を選ばないコツ
マヌカハニーの偽物を選ばないコツは、以下の5つです。
- 抗菌活性レベルの価格相場を知っておく
- 温度管理に関する記述がある
- 口コミ数だけで判断しない
- UMFやMGO量が明記されている
- 知られていないブランドは避ける
それでは、1つずつご紹介していきましょう。
抗菌活性レベルの価格相場を知っておく
マヌカハニーの抗菌活性レベルに応じて価格の相場を知っておくことが大切です。
なぜなら、一部の販売店では「50%OFF」や「半額クーポン」と言っておきながら、元の価格が高くなっているということも。
一般的な250g容器の価格相場は、以下のとおりです。是非、参考にしてみてください。
価格が高いマヌカハニーを選んでも続かなければもったいない!価格の相場を知っておきましょう。
内容量250g
↓
UMF5+/MGO83+:2,000~3,000円
UMF10+/MGO263+:3,000~5,000円
UMF15+/MGO573+:5,000~7,000円
UMF20+/MGO829+:7,000~10,000円以上マヌカハニーを選ぶならコスパが大切😆#はちみつ
— マヌカハニー男子@マヌカ83%ブログ「みつなび」運営中 (@manukahoney64) February 7, 2021
なかには理由もなく極端に価格が安いマヌカハニーを見かけることがありますが、「訳あり(パッケージ容器に傷など)」や「特別なセール」などでなければ疑いましょう。
温度管理に関する記述がある
温度管理がされていることが明示している販売元で購入するのがおすすめです。
マヌカハニーには、偽物ではないものの「粗悪品」と呼ばれるものがあり、温度管理がされていない状態で保管されている場合があります。
実は、マヌカハニーに限らず、蜂蜜が高温にさらされると栄養素などの成分が壊れること分かっています。
そのため、船便の場合は赤道を通過して輸入されるので、温度管理ができていないと品質が低下している可能性があります。
口コミ数だけで判断しない
マヌカハニーを購入するサイトには、口コミや評判が記載されていることがあります。
確かに意見を確認するのは大切なことですが、業者によっては口コミや評判を第3者にお金を払って書いてもらって評価を高くしていることもあります。
さらに、口コミのなかには、マヌカハニーの品質の問題ではなく、破損などの流通上でおこった悪い評判もあります。
口コミや評判の数だけで判断するのはやめて、内容をよく確認するべきでしょう。
UMFやMGO量が明記されている
マヌカハニーの価格はUMF数値が決めるといってもいいほど、抗菌活性レベルが大きく価格に影響を与えています。
こちらがUMF規格です。
例えば、UMF(ユニーク・マヌカ・ファクター)は、UMFの数値は消毒薬のフェノールと同じ抗菌レベルを表しています。
このUMFはマヌカハニー協会によって厳しく管理・監視されているため、UMFの表記があると「信頼の証」とされています。
さらに、メーカーやブランドによってはUMF検査結果などの証明書を添付していることもあります。
知られていないブランドは避ける
偽物とされているマヌカハニーの多くは、企業がオリジナルとして販売しているケースがほとんどです。
オリジナルブランドであればバルク(大量買い)で輸入して容器に詰める場合があるので、添加物を加えたり他の花蜜を混入させやすいためです。
必ずしも「知られていないマヌカハニー=偽物」とはなりませんが、無名であれば何かのメリットがないと有名ブランドに負けてしまいます。
これが有名企業であれば信用力で販売できるので問題ないのですが、無名すぎると価格が極端に安いマヌカハニーとして販売されることになります。
安心できる本物のマヌカハニーブランド
安心できる本物のマヌカハニーブランドを紹介します。
マヌカヘルス
ブランド名 | マヌカヘルス |
---|---|
UMF認証番号 | Licence#1074 |
UMF表記 | 〇 |
MGO表記 | 〇 |
検査証明書 | ✖ |
公式サイト(英語) |
マヌカヘルス社は、家族経営が多いマヌカハニー業界のなかで大手企業なので安心・安全の生産体制を整えた実績がある信頼できる養蜂メーカー。
そのマヌカヘルス マヌカハニーの特徴は、以下のとおりです。
- ニュージーランド養蜂場でも超大手
- MGO表示の先駆メーカーとして有名
- MGO400+のコスパが最強
なお、他の抗菌活性グレードを選ぶなら、下記から探してみましょう!
エグモントハニー
ブランド名 | エグモントハニー |
---|---|
UMF認証番号 | Licence #1888 |
UMF表記 | 〇 |
MGO表記 | 〇 |
検査証明書 | △ |
農薬残留検査 | 〇 |
エグモントハニー社は、ニュージーランドのタラナキを拠点としている家族経営の養蜂メーカー。
そんなエグモントハニー マヌカハニーの特徴は、以下のとおりです。
- 高い抗菌力を持つグレードを販売
- 抗菌力指標MGOとUMFを両方併記
- 意外と品切れが少ないのも魅力
ストロングマヌカハニー
ブランド名 | ストロングマヌカハニー |
---|---|
UMF表記 | ✖ |
MGO表記 | 〇 |
検査証明書 | 〇 |
農薬残留検査 | 〇 |
公式サイト |
ストロングマヌカハニーは日本の株式会社TCNが販売しているブランドです。
そのストロングマヌカハニーの特徴は、以下のとおりです。なお、毎年MGO1100+が採蜜できるわけでないので、現在はMGO1050+となっています。
- 日本人養蜂家が現地で採蜜
- MGO1000+以上と高グレード
- スポーツ選手や声優が愛用
価格が高いものの、内容量が500gでMGO1000+は全マヌカ採蜜量の約0.01%と貴重です。できる限り高い効果を期待している人向きです。
ただ、せっかく高級グレードのマヌカハニーを購入するなら、適正に温度管理ができている公式サイトで購入するべきです。
\MGO1000+以上のマヌカハニー/
サッカーの長友選手も愛用
ハニーマザー
ブランド名 | ハニーマザー |
---|---|
UMF認証番号 | Licence #2928 |
UMF表記 | 〇 |
MGO表記 | ✖ |
検査証明書 | 〇 |
農薬残留検査 | 〇 |
公式サイト |
ハニーマザーは、消費生活アドバイザーが現地に赴いて、工場の衛生状態や品質をチェックしたマヌカハニーを輸入している会社です。神戸に実店舗もあります。
そんなハニーマザー マヌカハニーの特徴は、下記のとおりです。
- UMF品質検査書が添付されている
- ガラス容器で重量感あり
- UMF協会のライセンスを保有
UMF10+以外にも色々な抗菌力グレードがあるので、探してみたい方は下記からどうぞ。
マヌカゴールド
ブランド名 | マヌカゴールド |
---|---|
UMF表記 | ✖(MGS表記あり) |
MGO表記 | ✖ |
検査証明書 | 〇 |
農薬残留検査 | 〇 |
公式サイト |
マリリニュージーランド社は、ニュージーランドの有名養蜂メーカーのワトソン&サン社から輸入したものを「マヌカゴールド」として販売しています。
そんなマヌカゴールドの特徴は、下記のとおりです。
- モラン博士が提唱するMGSで表示
- MGS認定証/試験分析書付きで安心
- 日本のメーカーなので対応が良い
MGO400+以外にも色々な抗菌力グレードがあるので、探してみたい方は下記からどうぞ。
マヌカハニーの偽物と本物の見分け方まとめ
今回のコラムでは「【マヌカハニーの偽物】本物との見分け方&安心できるブランド」をご紹介しました。
結論としては、購入したマヌカハニーが偽物か本物かを見た目だけで見分けることは困難です。
残念ながら完全に偽物をさける方法ありません。ただ、マヌカハニーの知識を得ることで、できるだけ偽物を選ばないようにすることは可能です。
そのためには、ブランドのことをよく知って、信頼できる販売店から購入するのがポイントです。