話題になったマヌカハニーには優れた抗菌作用があり、残念なことに日本でもマヌカハニーの偽物と呼ばれる偽造品が出回るようになりました。
ニュースでもニュージーランドで生産されるマヌカハニーの量と流通量に大きな差が生じている事が明らかになっています。
実際に、アメリカやイギリスではマヌカハニーの偽物を販売したとして消費者から企業が訴えられた、という実例があります。
ただ、特別な検査をしないとマヌカハニーが偽物かどうかを判別するのは分からないのが現状です。そのなかでも出来るだけマヌカハニーの偽物を選ばない方法を知っておくことは大切です。
そこで、今回は「【マヌカハニーの偽物】本物の見分け方は?実例から見る粗悪品を選ばない5つの方法」についてご紹介します。
マヌカハニーの偽物と本物の見分け方
結論としては、購入したマヌカハニーの偽物か本物かを消費者が見分けることは難しいでしょう。
もし、マヌカハニーが偽物か本物かを見分けようとすると、検査機関に依頼してDNA鑑定やMGO量を実際に測定することが必要になります。
ただ、そういうわけにはいかないので、価格の高いマヌカハニーを本物と安心して購入するためには「偽物にはどのようなものがあるのか」と「その偽物を選ばない方法」の2つを知っておくことが大切です。
せっかく価格の高いマヌカハニーを購入するのであれば、本物と安心して選ぶことができる知識を身につけておきましょう。
それでは、具体的な偽物の手法や偽物を選ばない方法をご紹介していきましょう。
マヌカハニーの偽物とは?
実際にマヌカハニーの偽物とは、どのようなものをさすのでしょうか。
- 偽物の手法1.マヌカ以外の花の蜂蜜を混ぜている
- 偽物の手法2.添加物を混在させている
- 偽物の手法3.加熱処理によってMGO量を増やしている
偽物の手法1.マヌカ以外の花の蜂蜜を混ぜている
ニュージーランドではマヌカハニーの偽物対策として同じマヌカハニーでも国外に輸出する際には大きく2つに分類されるようになりました。
マヌカ単一の花から採蜜したマヌカハニーである「モノフローラルマヌカハニー」と、マヌカ花と他の花から採蜜したマヌカハニーである「マルチフローラルマヌカハニー」の2つをニュージーランド政府が定義づけています。
ただ、それを偽ってマルチフローラルと名称を使わずにマヌカハニーとして市場などで販売されていることがあります。
なぜなら、ニュージーランド輸出後に自国内でボトリング(詰める作業)をする際に偽って企業オリジナルの純粋なマヌカハニーとして販売されるケースがあるためです。
偽物の手法2.添加物を混在させているもの
マヌカ以外の花蜜を混ぜていることを表示しないでも、別の添加物を入れることで偽っているケースがあります。
実際に、ニュージーランドのマヌカハニーに添加物を入れて販売した会社に対して多額の罰則金が課せられました。
下のマヌカハニーは偽物として摘発されたものです。

オークランドのある会社が、製造販売しているマヌカハニーに密かに添加物質を混入していたことがわかった。
ニュージーランドの最重要ブランドの一つとして、第一次産業省は、マヌカハニーの製造基準に厳しい規定を課している。
Evergreen Life社は、自社のマヌカハニーに人工的な物質を加えたと認めた。同社のマネージャであるジェイソン・リーは、成分を偽りマヌカハニーを販売したとされ、有罪判決を受けた。Evergreen Life社は、最大ではNZ$1ミリオンドルを超える罰金が、リーには5年の懲役刑かNZ$10万ドルの罰金が課せられる。
すべてのマヌカハニーは、第一次産業省が認定する研究所でテストされ、基準をクリアする必要がある。
この会社は人工的な物質を加えて抗菌力を増やして偽装していました。
今回、この違反で罰則金(日本円で約8,000万円)が命じられました。さらに、販売されていたアメリカでは偽物を販売したとして消費者から訴訟を起こされています。
アメリカのカリフォルニア州でTrader Joe’sというグロサリー・ストアチェーンがマヌカハニーを購入した3人から訴訟を起こされました。
商品にはマヌカハニー100%純粋と表示されていましたが、含有量を測定してみると最大で約62.6%しか含まれていなかった。
その他にも、香港の会社ではマヌカハニーに砂糖水(シロップ)を混ぜてリコールになったケースもあります。
偽物の手法3.加熱処理によってMGO量を増やしている
マヌカハニーを購入する際の基準としてMGOの数値で選ぶ方もいるのではないでしょうか。実はMGO数値が高ければ高いほど、効果が期待されるために価格が高くなります。
このMGOは年月を寝かしておくと一定の時期までは徐々に増加すること分かっています。そのため、メーカーによってはマヌカハニーを保存して寝かせます。
ただ、これは偽物ではないですが、時間がかかるため早くMGOを増やして販売しようとする偽物が出回る原因となります。
そのために使われるのが、マヌカハニーを加熱し人工的にMGO数値を上げる方法です。
マヌカハニーを製造する過程で蜂蜜をフィルターにかけて純粋な蜜を取り出すのですが、その際には熱を加えると通過しやすくなります。
ある一定の温度であれば問題ないのですが、過度な熱を加えるとMGO量が増加することが分かっています。
では、過剰な熱が加えられていないかどうかは「HMF含有量検査」でHMF含有量が40㎎/㎏以下で許容範囲となる品質基準をクリアしていることになります。やはり検査機関に依頼しないと難しいですね。
マヌカハニーの偽物を選ばないための5つの方法
残念ながら一般消費者がマヌカハニーの偽物を完全に買わない方法はありません。ただ、出来るだけ偽物を避ける方法はあります。
- 1.価格相場を知っておく
- 2.温度管理がされているものを選ぶ
- 3.口コミ数や評判だけで判断しない
- 4.UMFやMGO量が明記されている
- 5.知られていないブランドは避ける
それでは、1つずつご紹介していきましょう。
1.価格相場を知っておく
マヌカハニーの抗菌活性レベルに応じて価格の相場を知っておくことが大切です。
なぜなら、一部の販売店では「50%ODFF」や「半額クーポン」と言っておきながら、元の価格が高くなっているということも。
実際に、MGO263+(UMF10+)相当のマヌカハニーで、元の価格が約13,000円で販売されていることがありました。一般的なマヌカハニーでは考えられない価格です。
2.温度管理がされているものを選ぶ
マヌカハニーに偽物があるといっても、「偽物」と「粗悪品」は似ているようで違っています。例えば、粗悪品とは温度管理がされていない状態で保管されているものです。
実は、マヌカハニーに限らず蜂蜜が高温にさらされると栄養素などの成分が壊れること分かっています。特に船便で赤道を通過して輸入されている場合には温度管理ができていないと品質が低下している可能性があります。
温度管理がされていることが明示されているメーカーやブランドのマヌカハニーを選びましょう。
3.口コミ数や評価だけで判断しない
マヌカハニーを購入するサイトには、口コミや評判が記載されていることがあります。なるべく良いものを購入しようと思うと、口コミや評判が気になりますね。
確かに意見を確認するのは大切なことですが、業者によっては口コミや評判を第3者にお金を払って書いてもらって評価を高くしていることもあります。
さらに、口コミのなかにはマヌカハニーの品質よりも破損などの流通上でおこった悪い口コミもあります。なので、口コミや評判を基準にする場合には、内容をよく確認する必要があります。
4.UMFやMGO量が明記されている
マヌカハニーの価格はUMF数値が決めるといってもいいほど、抗菌活性レベルが大きく価格に影響を与えています。
こちらがUMF規格です。

例えば、UMF(ユニーク・マヌカ・ファクター)は、UMFの数値は消毒薬のフェノールと同じ抗菌レベルを表しています。
このUMFはマヌカハニー協会によって厳しく管理・監視されているため、UMFの表記があると「信頼の証」とされています。
さらに、MGO量のみが表記されているマヌカハニーもありますが、こちらはMGO(メチルグリオキサール)という成分を正しく測定していることを表しています。
最近では、UMFとMGOを両方併記しているメーカーやブランドが増えてきているので、どちらも記載があるマヌカハニーを選ぶのも方法のひとつです。
さらに、メーカーやブランドによってはマヌカハニーにMGO検査などの証明書を添付していることもあります。
5.知られていないブランドは避ける
偽物とされているマヌカハニーの多くは、企業がオリジナルとして販売しているケースがほとんどです。
オリジナルブランドであればバルク(大量買い)で輸入して容器に詰める場合があるので、添加物を加えたり、他の花蜜を混入させやすいためです。
必ずしも「知られていないマヌカハニー=偽物」とはなりませんが、無名であれば何かのメリットがないと有名ブランドに負けてしまいます。
これが有名企業であれば信用力で販売できるので問題ないのですが、無名すぎると価格が極端に安いマヌカハニーとして販売されることになります。
マヌカハニーの偽物と本物を見分ける方法まとめ
今回のコラムでは、「【マヌカハニーの偽物】本物の見分け方は?実例から見る粗悪品を選ばない5つの方法」をご紹介しました。
マヌカハニーが人気になるにつれて需要が拡大して、供給が間に合わず、偽物が流通する原因となっています。
ただ、購入する側が気を付けないといけないのが、偽物まではいかないまでも粗悪品を買わないようにすることです。
そのためにはマヌカハニーに対する正しい知識や選び方を知っておくことが大切です。
特に、マヌカハニーは世界で一番高い蜂蜜と呼ばれているので、安心・信頼ができるマヌカハニーのブランドや販売店から購入するのがおすすめです。
マヌカヘルスのマヌカハニーMGO400+ 500gは、ニュージーランド業界大手の養蜂メーカーが販売しています。MGO400+はUMF13+相当で、UMF10+以上のアクティブ・マヌカハニーのレベルです。信頼度とコスパの良さがおすすめの理由です。
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ハニーマザーのマヌカハニーUMF10+ 500gは、日本の企業が現地法人から輸入している信頼できるブランドです。UMF10+はMGO263+に相当し、同じくアクティブ・マヌカハニーのレベルです。まろやかな口当たりで食べやすいのが特徴です。
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エグモントハニーのマヌカハニーMGO263+ 500gは、MGO1200+以上を生産するニュージーランドの有名な養蜂メーカーです。幅広い品ぞろえがあるので、UMF10+を試してみて同じブランドで高いレベルに挑戦しやすいのが特徴です。
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