
マヌカハニーにはオーストラリア産とニュージーランド産があるらしい。違いはあるのかな
マヌカハニーと聞くと、ニュージーランド産を思い浮かべる人が多いと思いますが、実はオーストラリア産もあります。
では、オーストラリア産とニュージーランド産マヌカハニーに違いがあるのでしょうか。
そこで、今回のコラムではマヌカハニーのオーストラリア産とニュージーランド産の違いを紹介します。

ニュージーランド在住歴7年
プロフィール
ニュージーランド在住歴7年の”みつき”です。
この『みつなび』では、主にマヌカハニーや巣蜜などの情報をお伝えしています。
現地でマヌカハニーに出会い、30以上のブランドや10以上のNZにあるマヌカハニー専門店を訪れ、色々なブランドを試してきました。
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マヌカハニーの原産国|オーストラリア産とニュージーランド産の違い

マヌカハニーの原産国はオーストラリアとニュージーランドです。
結論から言うと、オーストラリア産もニュージーランド産も同じマヌカの花から採蜜されたマヌカハニーなので、名称には違いはありません。
では、なぜマヌカハニーがオーストラリアとニュージーランドに存在しているかというと、大昔、両国は大陸でつながっていたという話もあります。
そのため、マヌカの木がオーストラリアの東沿岸の一部でも自生しているので、マヌカハニーと呼ばれています。
ただ、マヌカハニーの抗菌活性指標UMFはニュージーランドのマヌカハニー協会の認証なので、オーストラリア産には使用されていない違いがあります。
成分名であるMGO(メチルグリオキサール)数値で抗菌力を表示しています。
マヌカハニー論争|オーストラリアVSニュージーランド
そうなると問題になるのが、どちらがマヌカハニーの商標問題。マヌカハニーという名称は世界的にも広まっているので、どちらの国もマヌカハニーを名乗りたいですよね。
ただ、”マヌカ”はニュージーランドの先住民のマオリ語。オーストラリア産がマヌカハニーと呼ぶのに疑問を持たれる人も。
特に、オーストラリアではニュージーランドほどマヌカハニーの認知度が低いので、どうしてもオーストラリア産もマヌカハニーと名乗って販売したいわけです。
とうことで、実はオーストラリアとニュージーランドでマヌカハニーの名称を巡って裁判が行われています。
最近の裁判では、オーストラリアもマヌカハニーを名乗れるという結果が出たという話もあります。
New Zealand loses fight with Australia over mānuka honey trademark https://t.co/aYGQaaXWSe
— ANU Apiculture (@ANU_Bees) May 22, 2023
ただ、今後も論争は続ていく可能性もありますね。
オーストラリア産のマヌカハニーといえば?
オーストラリア産といえば、岩谷産業が販売する「イワタニ マヌカハニー」です。

主要な駅などでは下記のような広告を見かけたことがあるかもしれません。
阪急宝塚駅のありちゃんのイワタニの広告
— もりこ♪ (@musikayo_tk) June 25, 2023
マヌカハニーのが宝塚線ホーム、ハーブ石鹸のが今津線ホーム pic.twitter.com/RFzhLinfm6
やっとマヌカハニーありたんにも
— •°*☆ルル☆*。 (@catlulu210) June 27, 2023
会えました〜🍯✨
イワタニありたんの中でこれが
いちばん好き😍 pic.twitter.com/CxMzfTYwb7
オーストラリア産のマヌカハニーもニュージーランドと同様に抗菌活性指標のMGO表記がされていますね。
マヌカハニーと同様に人気のジャラハニー
実は、オーストラリアではマヌカハニーと同様に抗菌慣性力があるハチミツとしてジャラハニーが有名です。
ジャラハニー(Jarrah honey)は、オーストラリアの西部に自生するジャラ(Jarrah)という木の花から収集される蜂蜜。
この蜂蜜は特有の風味と香りを持ち、時にはわずかな苦味やユーカリのニュアンスが感じられます。
さらに、ジャラハニーにはフラボノイドや抗菌作用のある成分を含んでいると言われています。
なお、マヌカハニーとジャラハニーの違いは、下記のコラムを参考にしてくださいね。

マヌカハニーのよくある質問

オーストラリア産もニュージーランド産も同じマヌカハニーなので、基本的なことは同じです。マヌカハニーのよくある質問をまとめてみました。
マヌカハニーのUMFやMGOとは?


マヌカハニーの容器に記載されたUMF数値やMGO数値は、抗菌力グレードを示す指標です。
数値の意味は、消毒液のフェノール液との抗菌力の比較を表しています。
例えば家庭で使用される消毒液は5%と言われているので、UMF5+と同等レベルです。
なお、UMFはマヌカハニーに含まれる抗菌成分が何かわかりませんでいた。
ただ、その成分をUnique Manuka Factor(ユニーク・マヌカ・ファクター)と呼び、その頭文字を取ってUMFと名付けました。
その後、MGO(食品メチルグリオキサール)という成分が関わっていることが分かりました。
そして、現在はUMFやMGOの表記はニュージーランド政府公認の指標となっています。なので、オーストラリアには名称が使用できません。
なお、UMF・MGO・MGSの意味と数値の違いは、下記のコラムを参考にしてくださいね。

マヌカハニーのおすすめの数値は?
マヌカハニーのおすすめの数値は、UMF10+/MGO263+以上です。
UMF10+/MGO263+以上はマヌカハニーの効果がより期待できるアクティブ・マヌカハニーと呼ばれることがあります。
マヌカハニーに偽物はあるの?
日本以外では混ぜ物をしたマヌカハニーの偽物が見つかることがあります。
ただ、偽物とまではいかないまでも粗悪品と呼ばれる温度管理が出来ないマヌカハニーが流通していることも。
そのため、マヌカハニーブランドによっては、科学的に本物と証明する証としてUMF認証の検査証明書が同封されています。
なお、マヌカハニーの偽物については、下記のコラムもどうぞ。

マヌカハニーの効果は?
マヌカハニーには色々な効果がありますが、なかでも高い抗菌・殺菌作用が期待されています。
具体的なマヌカハニーの効果については、下記のコラムを参考にしてくださいね。

マヌカハニーのおすすめの食べ方は?
マヌカハニーのおすすめの食べ方は、1日1回寝る前に小スプーン1杯(5~7g)そのまま食べるだけです。
パンやヨーグルトにつけて食べることもできますが、効果を期待しているなら「そのまま」がおすすめ。

マヌカハニーの賞味期限や保存方法は?
マヌカハニーの賞味期限は約3~4年です。また、保存方法は開封後も冷暗所で常温で大丈夫です。冷蔵庫に入れると固まるのでやめておきましょう。

マヌカハニーを食べてはいけない人は?
マヌカハニーを食べてはいけない人は、5歳以下の子どもやアレルギーを持たれている人です。妊婦さんは食べてもいいとはされていますが、おすすめはしていません。

まとめ:マヌカハニー【AUSvsNZ】の違い
今回のコラムでは「【マヌカハニー】オーストラリア産とニュージーランド産の違い」を紹介しました。
オーストラリア産もニュージーランド産も同じマヌカの花から採蜜された蜂蜜なので、同じマヌカハニーで違いはないと言えます。
ただ、マヌカハニーの抗菌活性指標UMFはニュージーランドのマヌカハニー協会の認証なので、オーストラリア産には使用されていない違いがあります。
とはいえ、マヌカハニーはニュージーランド産というイメージがあるのも事実なので、オーストラリア産と合わせて流通量が増えるといいですね。
なお、ニュージーランド産のマヌカハニーのおすすめは、下記のコラムをご覧ください。
